映画BIUTIFUL ビューティフル

物語は、バルセロナで不法就労など違法な仕事に手を染めながら、麻薬に手を出した妻と別れて幼い娘と息子をまともに育てようとする男の話です。

僕は事前情報を仕入れずに映画を見るので、サグラダ・ファミリアが画面に出てくるまでバロセロナが舞台だと気づきませんでした。ま、どこの町でもいいんです。

僕が面白くないと感じたのは、ハビエル・バルデムが演じるウスバルという男の、自分の生活に対する倫理観と、仕事のギャップをどう埋めているのかがきちんと描かれないこと。だから子供に対して“きちんとした人間に”という文言や行動が、架空のものにしか見えないのです。具体的な思いとして胸に突き刺さらない。これは致命的でしょう。

それはウスバルの生活描写を積み上げる積み上げ方を間違えているからだと思います。ハビエル・バルデムは相変わらず暑苦しい顔をしているのですが、その暑苦しさの下に必死な情感が伴っていない。中国からの不法移民のエピソードにしても、いろいろ事実を垣間見せるのですが、そこにウスバルの気持ちが伴わないから、ばたばたといろんな話が展開するというレベルで終わっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>