高価でも嫌いなものは嫌い

いくら栄養価が高くても、またいくら値段が高かろうと、口にしたくない食物は、厭というほどあります。偏食家の私にとりましては、好きな食べ物はごくごく限られているのであります。ビフテキなんかを見ますと、多くの友人知人たちは、目の色を変えて、生唾をごくっと鳴らす音さえ聞こえるのです。そのような現実を前にしながらでも、私の場合は、その友人たちとの同席での食事は、不可能になってしまうのです。ビフテキなんかを注文しさえしなければ、初めから最後まで楽しく席を同じくすることが出来るのに、極めて残念な結果となってしまうのであります。ビフテキのジューっと言わせるあの音がしますと、嘔吐の予感がしてまいります。うっかりと煙を吸ってしまった時には、正味まずいのです。私は、別の注文をすれば事は足りると思えるのかもしれませんが、それすらも、目の前のビフテキとその臭いで、我慢できずに、店から私一人のみお先に失礼する事になってしまうのです。

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